演出・振付のマルコス・モラウよりコメント✉️
デヴィッド・ボウイは、いわば“芸術的な転生”を繰り返したアーティストでした。
彼はそのキャリアを通じて、次々と新たなペルソナを生み出し、次の存在が生まれるために、それまでの自分を自ら終わらせていきました。ジギー・スターダスト(Ziggy Stardust)として現れ、その存在を意図的に終わらせ、アラジン・セイン(Aladdin Sane)として再び姿を現す。ハロウィン・ジャック(Halloween Jack)として生き、やがてシン・ホワイト・デューク(Thin White Duke)へと変貌する。ペルソナが変わるたびに、それまでの存在は自ら消えていきました。そして最後の変容が『ブラックスター(Blackstar)』です。ボウイは、自らの死さえも作品そのものの一部へと変えました。『ダンス・フォー・ボウイ』は、この“転生”のサイクルそのものを題材とする作品です。死と再生を何度も繰り返すことによって、生き続けていく。その現象そのものを描きます。
ボウイがその芸術人生を通して繰り返してきた創造と再創造に、私なりの方法で、ダンスを通して応答する新たな作品を生み出せることを楽しみにしています。ボウイが生涯を通して実践してきたそのサイクルを、今度は音と身体によって、舞台上でリアルタイムに立ち上げていく。私自身にとっても大きなインスピレーションであり続けるアーティストから着想を得て、新たな作品を創作できることを、大変光栄に思います。